rel-tag-ja
rel-tag
仕様ドラフト 2005-01-10
編者/作者
原案
著作権
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この仕様の著作権は、ページ編集に関わった人全てが保有しています。 しかし、著者はこの仕様をGMPGやIETF、W3Cなどの標準化団体に提出することを考えています。この仕様に貢献したい場合は、これらの団体が持つ著作権に対する方針やポリシー(例:GMPG Principles)を読み、ライセンスに関する規定(例:CC-by 1.0や後のバージョン)を理解した上でお願いします。
特許
この仕様はロイヤリティーフリーの特許方針に帰属するものです。特許方針に関してはW3C Patent PolicyやRFC3667、RFC3668をご覧下さい。
概要
rel-tagはmicroformatsのひとつです。ハイパーリンクにrel="tag"
を書き加える事により、リンク元のページに対しページ作者が定義した「タグ(キーワードやテーマ)」を関連づけることができます。
タグはblogの記事内容すべてに関係する言葉とは限りません。たとえば次のようなリンクでタグを関連づけるとします。
<a href="http://technorati.com/tag/tech" rel="tag">tech</a>
これは作者がこのWebページ(または内容の一部)に「tech」というタグをつけていることを意味します。
リンク先のページはWeb上に存在するべき(SHOULD)であり、またタグの意味はリンクテキストの内容よりも、リンク先のページが持つ情報が優先されます。たとえば次のようなマークアップでページに対しタグ付けを行ったとします。
<a href="http://technorati.com/tag/tech" rel="tag">fish</a>
URLの最後にある単語がタグの意味として扱われるので、この場合ページのタグは「fish」ではなく「tech」となります。
rel-tagの意図、範囲
rel-tagはWebページ(又はその一部)に「タグ付け」をする目的で作られました。このため、任意のURLやページ外部のコンテンツに対し、rel-tagによりタグ付けを行える様にはできていません。現在のページから外部のURLへのタグ付けの一般的な構文についての要望はありますが、rel-tagにおいてその議論はなされるべきでないと考えています。xFolkやhReviewにてURLのタグ付けについて考えられているので、そちらを参照してください。
タグを用いるシステムにおいては、タグの表現に特化したrel-tagは優れたフォーマットと言えるでしょう。
XMDPプロファイル
<dl class="profile"> <dt id="rel">rel</dt> <dd><p> <a rel="help" href="http://www.w3.org/TR/html401/struct/links.html#adef-rel"> HTML4 definition of the 'rel' attribute.</a> Here is an additional value.</p> <dl> <dt id="tag">tag</dt> <dd>Indicates that the referred resource serves as a "tag", or keyword/subject, for the referring page.</dd> </dl> </dd> </dl>
タグスペースとタグの扱い
タグはURIの中に分かりやすい形で埋め込まれています、そのためURIからタグを機械的に抽出することが比較的容易です。具体的に説明すると、タグはURIパスの最後にある単語(一番後ろの"/"より後の文字列)となります。たとえば
http://www.example.com/tags/foo
というURIが示すタグは「foo」となります。
このため、ある二つのURIをタグとみなし比較する場合は、まず始めにタグをパスの最後から抽出することが推奨(SHOULD)されます。
タグの抽出・比較についてはもう少し標準的な仕組みが必要だと考えています。
rel="tag"を埋め込んだハイパーリンクが示す先はタグスペース(同じタグの付いた文書の一覧またはタグの定義)であるよう求められています。たとえば、リンク先の文書が次のURLで表されるとします。
http://technorati.com/tag/tech
この場合、この文書は「tech」というタグに関するタグスペースであるとみなされます。
タグとなる文字列はURLパスの最後にのみ記すことを許されています。これはクエリパラメータやフラグメント識別子がタグとして認識されないことを意味します。さて、次のURLはどう扱われるでしょうか。
http://technorati.com/tag/tech?tag=fish#emu
この場合も先述のとおり「tech」というタグに関するもので、「fish」や「emu」についてのものではないことに注意してください。
タグスペースに関する決まり事は「タグとなる文字列がURLパスの最後にあること」のみです。このためタグスペースはどのドメインにおいても提供可能となっています。ページ作者はいくつかのタグスペースを選びリンクすることで、特定の意味をタグに持たせることが可能です。たとえばWikipediaのページをタグスペースに用いる事ができます。
http://en.wikipedia.org/wiki/Technology
この場合、タグは「Technology」を指します。
URLの末にあるスラッシュは無視されます。つまり次のURL
http://technorati.com/tag/Technology/
これをrel-tagに用いる場合、最後のスラッシュは取り除かれ、
http://technorati.com/tag/Technology
と同じ扱いを受けることになります。
タグのエンコード
タグにおけるスペースは「+
」又は「%20
」へとエンコードして含めることが可能です。Unicode文字はRFC 3986で述べられている様にエンコードされます。たとえば次のようになります。
<a href="http://technorati.com/tag/Sant%C3%A9+et+bien-%C3%AAtre" rel="tag">Santé et bien-être</a>
Wikipediaをタグスペースとして利用する場合には「%20
」を利用すべきです。Wikipediaは「+」を「%2B
」へと置換してしまうため、通常ページのタイトルに存在しない「+」を表示させてしまうからです。
目にみえるメタデータとしてのタグ
rel="tag"
を含んだハイパーリンクは、Webページ上に現れるよう期待されています。これはページ上に現れず、閲覧者の目に届く事がほとんどないmetaキーワードとrel-tagの大きな違いです。タグがWebページに表示されるため、metaキーワードよりも弾力的にキーワードspamなどの問題に対処することができると考えています。
タグのリンクが目に見えることにより、ページ閲覧者はそのリンクが悪用されたものかを簡単に知ることができます。このためリンクを用いた不正行為をある程度抑止できると考えています。どんな目に見えないメタデータが生成されているのかを知らないページ作成者にも効果的でしょう。
このため、<link rel="tag" href="..." />
のような目に見えないタグリンクの表現は実装されるべきではありません(SHOULD NOT)。
実装
このセクションは参考情報です。
次に紹介されているリストは、rel-tagを実装しているアプリケーションのものです。もしあなたがrel-tagを利用したサービスやソフトウェアを開発していたら、気軽にこのリストの上に追加してくださいね。リストが大きくなったら、別のページにて紹介する予定です。
- Lingrはユーザが入力したすべてのタグを表示しています。
- Nutchはrel-tagのパーサをsvnレポジトリにコミットしました。
- Web Standards Projectが提供しているDreamweaver拡張スイートを導入することにより、Dreamweaver 8でrel-tagを用いたタギングができます。
- スライドショー作成サービスScoochでは、作成者がスライドショーに埋め込んだタグのタグクラウドを見ることができます。
- WeblogシステムSerendipityのFreetagプラグインは、エントリのタグ付けを可能とします。(FreetagプラグインはSPARTACUSのなかにあります。)
- pnh_mfはTextpatternでrel-tagや他のmicroformatsをテンプレートやエントリで利用可能とするプラグインです。Chris Cascianoにより制作されました。
- tru_tagsはTextpatternで、キーワード欄からエントリのタグ付けを可能とするプラグインです。
- LiveJournalにはタグに関するサポートページが用意されています。
- TagsLinksを用いて、ページに埋め込まれたタグと、他のサービスが用意したタグスペースをつなげることができます。
- ODEOではrel-tagを利用しています。
- EVDBではユーザがつけたタグの表現に、rel-tagが使われています。
- WordPress用のタグ付けプラグインです。
- Blosxom用のタグ付けプラグインです。
- Technoratiはrel-tagを実装した最初のサービスです。Technorati Tagsから、Technoratiがインデックスしているタグを見ることが出来ます。
- Bloggerでタグを利用するためのGreasemonkeyスクリプトです。
- rel-lintはDrew McLellanによる、rel-tagを検証するツールです。
参照
標準仕様
参考
- hReviewではrel-tagを一般的なタグ、またレート付けに用いています。
- xFolkはrel-tagを用いて、タグ付けされたリソースの分散型処理を可能としています。
- Attention.XMLはrel-tagを用い、読者がページやweblogの投稿、又はフィードへのタグ付けを行えるようにしています。
- hCardでは、rel-tagを用いたカテゴリの作成が可能です。
- hCalendarでも、rel-tagを用いたカテゴリの作成が可能です。
- Using Technorati Tagsで、Technoratiにおけるタグの扱いを知ることが出来ます。
- rel-tagはhttp://developers.technorati.com/wiki/RelTagからの寄稿により作成されました。
ディスカッション
- フィードバックはrel-tag-feedbackにてお願いします。
- rel-tagについて言及しているページも参照してください。
- これまでの経緯についてはDerek PowazekによるHow Tags Happened at Technoratiをお読み下さい。
Q&A
- rel-tagに関して分からないことがありますか?それがrel属性に関する疑問ならばrel FAQを、rel-tagに関する疑問であればrel-tag FAQをお読み下さい。これらのページを読んでも疑問が解消されない場合は、microformats-discussにメールを投稿するとよいでしょう。
Issues
- rel-tagの仕様に問題点を見つけた場合は、rel-tag issuesにて報告してください。